靴を解体してみた
はじめに…何故、解体?
Case1 靴
1―1 靴の種類
1―2 ハイヒールの歴史
Case2 解体した靴
2―1 解体した靴は展示物に成りえるのか
2―2 解体した靴をプレゼント
2―3 部品の集合対、ブランドシューズ、ノーブランドシューズの境目。
Case3 靴に関する職業
3―1 靴を作ること
3―2 靴を売ること
3―3 靴を直すこと
3―4 靴を教えること
Case4 靴のあれこれ
4―1 友達にも靴を解体させてみた
4―2 靴にフラワーアレンジメントしてみた
4―3 靴の本
おわりに…靴と私
11 10月 2007
靴を教えること。ちょっと修正。
3-4
靴を教えること
靴の学校ということで、まずハードワーカーシューズメイキングスクールの学校説明会に行ってきた。エルマガジンに記事になった学校でもあり、私が強く興味を持っているヒールのあるレディースシューズも作らしてくれる学校ということで、白羽の矢が立った。取材というよりも、自分が入学したいか否かをスタンスに取り説明会を受けてきたと思う。
場所は少し住所だけでは分かりにくく、JR三ノ宮駅から徒歩15分程度の位置にある雑居ビルの三階で構えていた。外観からは、靴の学校がテナントに入っているイメージは無く、殺風景なビルだった。しかし、足を踏み入れてみると、やっぱりそこは靴の学校だった。こじんまりとしており、専門学校よりも、カルチャースクールに近い。私が見学に行った時は10人程度の生徒さんが作業をしていたが、少し窮屈そうに作業をしていた。生徒さんの年齢層は20~35歳ぐらいで、一人の方に話かけてみると、わざわざ京都から週末だけ通っており、平日はアパレル業を営んでいるそうだ。距離は気にならない程度に、ハードワーカーシューズメイキングスクールには満足している印象を受けた。
講師陣の紹介をしよう。
吉田努先生。神戸医療福祉専門学校を卒業し、二年間オーソペディシューマイスターのもとで、全国から集まる患者の整形外科靴・アインラーゲン(インソール)を製作。
その後三年間、フットセラピー靴マイスタースクールにて、技術主任を務める。その間に底付け職人の寺西貢氏と出会い、日本式のハンドソーンウェルテッド製法を習得する。
山岸くるみ先生。大阪総合デザイン専門学校卒業。卒業後、某デザイン事務所にて勤務。その後五年間デザインの師のもとで、デザイン・型紙・制甲の見習いをする。現在、独立しブランド企画・デザインを手がける。
吉田原先生。神戸医療福祉専門学校 整形靴科 卒業。卒業後、義肢装具会社に就職。整形外科靴・インソールを製作。その後、フットセラピー靴マイスタースクールにて、講師を努める。
田原佳恵先生。
神戸医療福祉専門学校 整形靴科 卒業。
以上の四名である。私が説明を受けた講師の方は吉田先生で、写真でも伝わるように良い笑顔の持ち主だ。吉田先生は靴職人に一番大切なのは、型紙をキチンと作れることだと言った。革は平面だが、靴は立体であり、それを美しく仕上げるのには型紙が一番重要とのことだ。靴を作ったことのない私には、論理は分かるが、実際はどうなのだろうかという疑問は残る。改めて、靴工房源の清原さんに聞いておくべきことだと思った。
学校のスケジュールは、初級コース、中級コース、上級コースに分かれており、それぞれ学ぶ量が違う為、中級コースから自分のライフスタイルに合わせて下記の クラスを選べる。初級コースはクラスが無く、基本的に火・木以外は下記の区切りに合わせた時間割に参加できる日時を予約することになっている。また、上級 コースでは、ハンドソーンウェルテッド製法(*)を学ぶことができる。そこから、オーソドックスなセメンテッド製法(*)と伝統製法で製作された靴との違いを学習していく。
短期集中クラス 月・水・金 13:00~15:00・15:15~17:15・17:30~19:30
夜間クラス 月・水・金 20:30~22:30
土曜クラス 土 13:00~15:00・15:15~17:15・17:30~19:30
日曜クラス 日 13:00~15:00・15:15~17:15・17:30~19:30
上級コースは中級コースを卒業した者か、それに相当する技術を持つ者が受験資格を得る。中級コース、上級コースとも、卒業したあとも各自が学んだ製法でオリジナルの靴を作れるコースを選択できる。特筆すべき点としては、初級コースでも作れる靴の種類の多さだろう。レディースシューズだけでも、サンダル、バレエシューズ、パンプス、ロングブーツなど計6種類から選べる。メンズは四種類。しかし、さらに靴のタイプの中からつま先までチョイスできるので、作りたい靴は必ず作れるだろう。雑誌の切り抜きなどの持ち込みも許されている。個人的な感想としては、お家が近いなら初級コースを学んでみても良いと思う。異性へのプレゼントとして手作りで靴を作るのも楽しい。お値段も初級コースなら全部込みで28000円と格安である。ただ上級コースとまでになると、値段も気になるところだが、もっと歴史のある学校に通う方をすすめる。確かに雰囲気の良い学校なのだが、如何せん神戸に学校を構えたのが2007年4月1日。まだまだ知名度は弱く、10年後も学校として存在しているか否かといった疑問は浮かぶ。そういった事情と、見学に行った雰囲気を見て、独断と偏見で総合的な感想は10点中7点です。ホームページに詳しい受講料と靴のパーツのオンライン販売もやっているので、一度参照していただけると幸いである。
ハードワーカー シューズメイキング スクール
〒651-0087
兵庫県神戸市中央区御幸通4丁目2番9号
アベニュー御幸ビル3F ハードワーカー株式会社
TEL/FAX 078-241-3763
http://www.sforzo-opera.com/school/index.html





靴を教えること
靴の学校ということで、まずハードワーカーシューズメイキングスクールの学校説明会に行ってきた。エルマガジンに記事になった学校でもあり、私が強く興味を持っているヒールのあるレディースシューズも作らしてくれる学校ということで、白羽の矢が立った。取材というよりも、自分が入学したいか否かをスタンスに取り説明会を受けてきたと思う。
場所は少し住所だけでは分かりにくく、JR三ノ宮駅から徒歩15分程度の位置にある雑居ビルの三階で構えていた。外観からは、靴の学校がテナントに入っているイメージは無く、殺風景なビルだった。しかし、足を踏み入れてみると、やっぱりそこは靴の学校だった。こじんまりとしており、専門学校よりも、カルチャースクールに近い。私が見学に行った時は10人程度の生徒さんが作業をしていたが、少し窮屈そうに作業をしていた。生徒さんの年齢層は20~35歳ぐらいで、一人の方に話かけてみると、わざわざ京都から週末だけ通っており、平日はアパレル業を営んでいるそうだ。距離は気にならない程度に、ハードワーカーシューズメイキングスクールには満足している印象を受けた。
講師陣の紹介をしよう。
吉田努先生。神戸医療福祉専門学校を卒業し、二年間オーソペディシューマイスターのもとで、全国から集まる患者の整形外科靴・アインラーゲン(インソール)を製作。
その後三年間、フットセラピー靴マイスタースクールにて、技術主任を務める。その間に底付け職人の寺西貢氏と出会い、日本式のハンドソーンウェルテッド製法を習得する。
山岸くるみ先生。大阪総合デザイン専門学校卒業。卒業後、某デザイン事務所にて勤務。その後五年間デザインの師のもとで、デザイン・型紙・制甲の見習いをする。現在、独立しブランド企画・デザインを手がける。
吉田原先生。神戸医療福祉専門学校 整形靴科 卒業。卒業後、義肢装具会社に就職。整形外科靴・インソールを製作。その後、フットセラピー靴マイスタースクールにて、講師を努める。
田原佳恵先生。
神戸医療福祉専門学校 整形靴科 卒業。
以上の四名である。私が説明を受けた講師の方は吉田先生で、写真でも伝わるように良い笑顔の持ち主だ。吉田先生は靴職人に一番大切なのは、型紙をキチンと作れることだと言った。革は平面だが、靴は立体であり、それを美しく仕上げるのには型紙が一番重要とのことだ。靴を作ったことのない私には、論理は分かるが、実際はどうなのだろうかという疑問は残る。改めて、靴工房源の清原さんに聞いておくべきことだと思った。
学校のスケジュールは、初級コース、中級コース、上級コースに分かれており、それぞれ学ぶ量が違う為、中級コースから自分のライフスタイルに合わせて下記の クラスを選べる。初級コースはクラスが無く、基本的に火・木以外は下記の区切りに合わせた時間割に参加できる日時を予約することになっている。また、上級 コースでは、ハンドソーンウェルテッド製法(*)を学ぶことができる。そこから、オーソドックスなセメンテッド製法(*)と伝統製法で製作された靴との違いを学習していく。
短期集中クラス 月・水・金 13:00~15:00・15:15~17:15・17:30~19:30
夜間クラス 月・水・金 20:30~22:30
土曜クラス 土 13:00~15:00・15:15~17:15・17:30~19:30
日曜クラス 日 13:00~15:00・15:15~17:15・17:30~19:30
上級コースは中級コースを卒業した者か、それに相当する技術を持つ者が受験資格を得る。中級コース、上級コースとも、卒業したあとも各自が学んだ製法でオリジナルの靴を作れるコースを選択できる。特筆すべき点としては、初級コースでも作れる靴の種類の多さだろう。レディースシューズだけでも、サンダル、バレエシューズ、パンプス、ロングブーツなど計6種類から選べる。メンズは四種類。しかし、さらに靴のタイプの中からつま先までチョイスできるので、作りたい靴は必ず作れるだろう。雑誌の切り抜きなどの持ち込みも許されている。個人的な感想としては、お家が近いなら初級コースを学んでみても良いと思う。異性へのプレゼントとして手作りで靴を作るのも楽しい。お値段も初級コースなら全部込みで28000円と格安である。ただ上級コースとまでになると、値段も気になるところだが、もっと歴史のある学校に通う方をすすめる。確かに雰囲気の良い学校なのだが、如何せん神戸に学校を構えたのが2007年4月1日。まだまだ知名度は弱く、10年後も学校として存在しているか否かといった疑問は浮かぶ。そういった事情と、見学に行った雰囲気を見て、独断と偏見で総合的な感想は10点中7点です。ホームページに詳しい受講料と靴のパーツのオンライン販売もやっているので、一度参照していただけると幸いである。
ハードワーカー シューズメイキング スクール
〒651-0087
兵庫県神戸市中央区御幸通4丁目2番9号
アベニュー御幸ビル3F ハードワーカー株式会社
TEL/FAX 078-241-3763
http://www.sforzo-opera.com/school/index.html
06 10月 2007
友人にも解体させてみた。メモ。
今日は、ルイ・ヴィトンの靴を板に固定させました━ヽ(・ω・´ )ノ━!!
ホンモノではなく、完全なフェイクでございます。
パッと見じゃワカラナイけど、やっぱ解体したら一発で見抜けるな(●´Å`)ノ
ヴィトンの解体記は、また別のお話しなんですが、
せっかくなので今日のまとめ。

「友人にも解体させてみた」と同時に自分の作業もやっていたんですが、
知らぬ間に撮られておりました。
これはヴィトンを廃材の板にどないして固定させるか考えておるところです。
友達と作業すると、色々教えてもらえて楽っていうたら楽なんだけど、
集中が上手くできなくて、まだまだだなぁと実感。
ちなみに靴は、せっかくポップな廃材でしかもフェイクだし、
遊んでやろうと思い、直接クギで靴を打ってやった!!!!!!!!


こんな感じです。
分かりにくいか(。-★-。 )
あと、完成した靴が今一地味だったので、枠にテープを張ってみました。
ぶぃふぉー

あふたー


自分的にはちょっと締まったかな?
お花の靴だったので、花には緑!でこのカラーテープにしますた。
ただのビニールテープではなくて、キャンバスに張るようらしい。
こんなモノがあるとは知らなかったですが、お友達に教えてもらったぜ!
これさー、いちいち水でノリを溶かして貼らないとダメなんよねー。
刷毛を購入しといて良かった。
友人もハマってきて、解体したパーツをカワイイと言い出しました。
なんで解体したら、汚いパーツに愛着が湧くんだろうなぁ。謎。
フェラガモはノムラテーラーで良い布を買って、改めて固定。
バニスタはプラスティックの板が良いなー。
流行りにのってる靴なので、都会的なイメージな板希望。
「友人にも解体させてみた」は、解体している友人の写真をたくさん撮り、
後にインタビューしてまとめる。
なんしか友人が解体している写真は、全然無いので、一杯撮る。
ビデオカメラ回して、ある日の一日とか題名つけても面白そう。
編集する時間あるか謎やけど、いちお撮ってみよう。
ホンモノではなく、完全なフェイクでございます。
パッと見じゃワカラナイけど、やっぱ解体したら一発で見抜けるな(●´Å`)ノ
ヴィトンの解体記は、また別のお話しなんですが、
せっかくなので今日のまとめ。
「友人にも解体させてみた」と同時に自分の作業もやっていたんですが、
知らぬ間に撮られておりました。
これはヴィトンを廃材の板にどないして固定させるか考えておるところです。
友達と作業すると、色々教えてもらえて楽っていうたら楽なんだけど、
集中が上手くできなくて、まだまだだなぁと実感。
ちなみに靴は、せっかくポップな廃材でしかもフェイクだし、
遊んでやろうと思い、直接クギで靴を打ってやった!!!!!!!!
こんな感じです。
分かりにくいか(。-★-。 )
あと、完成した靴が今一地味だったので、枠にテープを張ってみました。
ぶぃふぉー
あふたー
自分的にはちょっと締まったかな?
お花の靴だったので、花には緑!でこのカラーテープにしますた。
ただのビニールテープではなくて、キャンバスに張るようらしい。
こんなモノがあるとは知らなかったですが、お友達に教えてもらったぜ!
これさー、いちいち水でノリを溶かして貼らないとダメなんよねー。
刷毛を購入しといて良かった。
友人もハマってきて、解体したパーツをカワイイと言い出しました。
なんで解体したら、汚いパーツに愛着が湧くんだろうなぁ。謎。
フェラガモはノムラテーラーで良い布を買って、改めて固定。
バニスタはプラスティックの板が良いなー。
流行りにのってる靴なので、都会的なイメージな板希望。
「友人にも解体させてみた」は、解体している友人の写真をたくさん撮り、
後にインタビューしてまとめる。
なんしか友人が解体している写真は、全然無いので、一杯撮る。
ビデオカメラ回して、ある日の一日とか題名つけても面白そう。
編集する時間あるか謎やけど、いちお撮ってみよう。
18 9月 2007
フェラガモ その5
(写真の番号)は、とても良い写真だと思う。
アッパー、カウンター・ライニング(*)、それぞれの部品がよく分かる。
ここから踵部分にアッパーを固定していた釘を一本ずつ抜いていく。
細いマイナスドライバーを使用。
アッパーを持ち上げてみる。
(ここの赤いラインはフェラガモにメールして聞いてみる。)
このあたりで再び、解体される前の靴を比較してみよう。
ヴァンプ(*)部分にあるリボンが無いとフェラガモとは言い難く、
アッパーが無いと靴とは認識できないことが分かった。
ヒールの有無は、あまり関係と思う。
アッパーを完全に外すには、釘を一つずつ抜く必要があることが分かったので、
大活躍のマイナスドライバーで、アウトソール(*)を剥がす。
片足分のローヒールのパンプスでも、このように大きく形状を変えれる。
靴のパーツは自然に劣化していき、特に一部は独特の色合いを出していた。
(写真の番号)なんて、本当に美しい色彩がある。
廃墟マニアが朽ちる建物が美しいと言うように、
私も靴がこのように、履きこんだ日々を語るような色彩をされると堪らなくときめく。
しかも、この靴を履いていた方は
22.5センチのフェラガモの靴を履けるような大人の女性である。
プラスアルファで価値が上がっている。
アウトソールを完全に外せた。
次にアッパーを外すしながら、その他の部品も剥がしていく。
カウンターライニングを分離さすことに成功した。
カウンターライニングを外し、アッパーを整えたら靴に見える。
リボンがある時・・・
フェラガモになった。
このリボンの影響は大きい。
中敷
ヒールネイルも何もかも、靴のネジや釘は全てマイナスドライバーで抜いた。
あまりに小さいネジと釘だったので、くぎ抜きは使えない。
カウンターライニングが二枚に合わさっており、丁重に剥がしたかったが、
薄い革だったのと履く時のダメージで傷みがあったので、
渋々接着剤剥がしを使用した。
しかし、パーツが変色してしまうので、接着剤剥がしは少量で剥がすことに努めた。
(写真の番号)は足の甲あたりの接する部分にあったパーツだ。
これはフェラガモだけのパーツだと思われる。
製品番号らしき数字だが、真意は定かでは無い。
また先日、フェラガモ心斎橋高島屋店に行って同タイプの靴を見てきたが、
このようなパーツは無かった。
(フェラガモにメールして聞いてみる)
中敷にシャンク(*)と呼ばれる鉄の芯が靴に必ず入っているらしいので、
ちゃんとあるか探してみた。
入ってた。
実際に解体している時は、シャンクの存在を知らず、
初めてシャンクを見た時は、何故靴に鉄の芯が入っているんだと知的好奇心が震え上がった。
フェラガモ以外にも安価の大量生産してるパンプスも解体したが、
やはりシャンクは入っていた。
シャンクが無いと、靴として機能しなくなると靴を作る職人の方が教えてくれた。
これが無いと、シャンクが入っている部分に体重が一気にかかり、底が歪んでしまう。
だから中敷の間に入れ、衝撃から靴を守るクッションの役割になっているのだ。
次にボックス・トウ(*)をアッパーから剥がしていく。
アッパーの革も、ボックストウも少しでも綺麗な状態で靴から部品に戻す為、
時間をかけてゆっくりと剥がしていった。
このボックストウも、素敵な発見があった。
薄くピンク色の部分がある。
これは履いていた方のマニュキュアの色が写ってしまっているのだ。
マニュキュアの色が写るぐらいに、
足を靴に押し込めていたのが分かってしまった。
絶対、履いていた本人は知る術が無いだろう。
靴を解体した私だけが、履いていた方が足を押し込めて靴を履き、
ピンクのマニュキュアを塗る22.5センチよりも若干大きい足の持ち主という、
事実を知っている。
フェティシズムの一種と言われても仕方無いが、
解体したボックストウだけが知っていた秘密を知ってしまい私は興奮した。
そして、本来フェラガモの靴とは、
こういった足を無理やり押し込める女性たちの苦痛を無くすために出来たブランドの筈が、
この靴を履いた女性には伝わっていないことも、このボックストウで分かるのだ。
以上、フェラガモの靴を解体した記録である。
15 9月 2007
フェラガモ その④
ヒール巻きとトップリフトを完全に外してみると、こうなった。
ヒールの中にも、木の中にネジが入っているのが見えると思う。
このようにヒールと靴が繋げられていると、ヒールが折れることは、まず無いだろう。
昨今の流行りのヒールは、細く長い今にも折れそうなヒールだが、
こちらはしっかりと踵部分を支えている。
ブレストも勿論、剥がした。
ここの解体では、ネジが良い味を出していた。
靴を解体して時、驚くことが多かったと冒頭で述べたが、それはギャップがあるからだと思う。
人間はギャップに弱い。
足を保護する靴だが、開けてみると堅いイメージの材料ばかりで出来ていた。
ネジに足してもギャップを感じたのは、ここまで知恵と工夫が詰まった靴のヒールに
木が使われていたからだ。
昔だったら材料が限られていたから、木を使うのは自然なことだと思うのだが、
モノが溢れている今では、こういった自然のモノを使用することは逆に違和感を覚えた。
だが、アッパーに使用されている革こそ、何世紀も前から使用されている。
なのに、何故私は木が使われていることに対して違和感を覚え、ギャップがあると思ったのか。
とりあえず、ここでは解体を優先して進めていった。
糸を完全にほどいたバックスティから、アッパーを剥がしていく。
謎の赤いラインを見つけた。
(写真の番号)は、とても良い写真だと思う。
アッパー、カウンター・ライニング(*)、
途中まで!
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