ヒール巻きとトップリフトを完全に外してみると、こうなった。
ヒールの中にも、木の中にネジが入っているのが見えると思う。
このようにヒールと靴が繋げられていると、ヒールが折れることは、まず無いだろう。
昨今の流行りのヒールは、細く長い今にも折れそうなヒールだが、
こちらはしっかりと踵部分を支えている。
ブレストも勿論、剥がした。
ここの解体では、ネジが良い味を出していた。
靴を解体して時、驚くことが多かったと冒頭で述べたが、それはギャップがあるからだと思う。
人間はギャップに弱い。
足を保護する靴だが、開けてみると堅いイメージの材料ばかりで出来ていた。
ネジに足してもギャップを感じたのは、ここまで知恵と工夫が詰まった靴のヒールに
木が使われていたからだ。
昔だったら材料が限られていたから、木を使うのは自然なことだと思うのだが、
モノが溢れている今では、こういった自然のモノを使用することは逆に違和感を覚えた。
だが、アッパーに使用されている革こそ、何世紀も前から使用されている。
なのに、何故私は木が使われていることに対して違和感を覚え、ギャップがあると思ったのか。
とりあえず、ここでは解体を優先して進めていった。
糸を完全にほどいたバックスティから、アッパーを剥がしていく。
謎の赤いラインを見つけた。
(写真の番号)は、とても良い写真だと思う。
アッパー、カウンター・ライニング(*)、
途中まで!